なぜ、月だけでなく、いくつもの星を見るのか

2026年09月30日

相性のこと:月だけではない鑑定

相性を占う方法には、いくつかの流派があります。

その中で、生まれた日の月の位置(月宿)だけで相性を見るという考え方があります。伝統も実績もあり、シンプルで、すぐに答えが出る優秀さから、多くの人に選ばれ親しまれてきました。

みちこよみの相性鑑定(ナクシャトラ鑑定)は、これとは少し違うやり方をしています。月だけでなく、アセンダント、太陽、そして相談したいテーマに関わる惑星(たとえば木星や土星)まで、いくつもの星の位置を、それぞれ見ていきます。

なぜ、そうしているのか。今日は、その理由をお話しします。

ひとつに決めない、という選択

月の位置だけで相性を見る最大の利点は、シンプルであること。答えがひとつにまとまることです。

人の感情パターン、その場でのコミュニケーションのくせを知りたいとき、対応策はひとつで十分なことが多いです。

でも、人というのは、ひとつの顔だけで生きているわけではありません。

人間関係もひとつの側面だけで済むとは限りません。

たとえば、ある人の太陽と別の誰かの金星が、同じ星宿(ナクシャトラ)の下にあるとします。例えるなら、これは同じ景色が見えているということです。ただ、太陽を通して見る景色と、金星を通して見える景色の違いに、お互いが気づけるとは限りません。そして太陽は、そこに自分のアイデンティティを賭けて立ち続けようとします。金星は、心地よさが続く間だけ、そこに留まろうとします。二人のうち、一人は運命を賭けて関係性に留まろうとし、もう片方は恋人同士の関係だけでいいと思うかもしれません。同じ場所からであっても、二人が見る景色の重みは違うのです。

こんな事例もありました。Aさんは会社の同僚を大切な友人として、自分が会社を辞めても末長く付き合うつもりでいました。ところがその同僚は、仕事の間はいいけどプライベートでAさんと付き合うのは嫌だと思っていたのです。Aさんとその同僚の縁を結んでいた惑星、すなわちナクシャトラが同じだった惑星は、Aさんが月で、同僚は太陽でした。月はプライベートな自分、太陽は社会的な自分です。

月の位置関係だけを見ていたら、この違いには気づけません。

だから、目的で選んでいい

結婚や家族のように、何年も続いていく関係では、こうした細かな重なりのずれが、日々の暮らしに静かに影響していきます。だから、私は月だけではない、いくつもの星を見ることを鑑定スタイルとして選びました。

一方で、ビジネスに限った相性や、会うときの心構えが知りたいだけなら、月だけを見る方法で十分に役に立つと思います。シンプルなのはデメリットではありません。使い方・目的が違うだけです。

私が見たいもの(方向)

私は、ひとつの答えに決めてしまう前の、いくつもの重なりを楽しむタイプなのです。

同じ景色を見ていても、そこに立つ理由が違う人たちが、どうやって一緒にいられるのか。それを知ることが、長く続く関係を支える力になると、私は信じています。

だから、みちこよみのナクシャトラ鑑定は、月だけでなく、いくつもの星を見ます。

どこから入っても結論はおんなじ、かもしれませんけどね!

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