魂の意志は惑星の影響を超える
「コップに半量の水が入っている。まだ半分あると考えるか、半分しか無いと考えるか。その違いは大きい。」
物事にポジティブもネガティブもない、それを決めるのは本人という事実。
かなり辛いと思われる惑星配置をひょいと乗り超える人がいる。そうかと思えば、幸運な惑星配置が一生保証されていながら、悩みをぐるぐる抱え続ける人もいる。
なんでもいい、愛する行動が現象を変える
この思いが確信レベルに上がったのは、2年半くらい前の鑑定。
その人は家族・健康・社会的地位や経歴のどれについても成功し、お金も潤沢で容姿も申し分ない女性。しかし、どこか彼女は実年齢よりもかなり上に見えた。彼女は一般のカウンセリングやスピリチュアル系のヒーリングなども体験していた。お話をしていても感じが良かった。知的で積極的できちんとした言葉遣い。自己啓発系セミナーなどに数十万円単位でお金を使っていたらしく「本当の自分」が出した答えを行動に移す、という実践を何年もやってきた。しかし未だ望む現実は手に入らないらしい。必死で頑張り続けても、結局は最初と同じ地点に戻ってしまう。カゴの中で車輪を回すネズミのようで苦しくて仕方ない、と彼女は言った。
面談していて、彼女の苦しさが伝わってきてわたしも苦しかった。ここで相談内容は言えないが、彼女の苦悩の中心は愛情だった。
愛という課題、藁をも掴む想いにたいして出来ることは何だろう?上手いアドバイスができるわけがない、と開き直ったわたしは、こんなお願いをした。
" 生きとし生けるものが幸せでありますように " と毎日唱えてください。
わたしのことを信頼しなくてもいいですし、心からそう思う必要もありません。ただ、やってみるだけやってください、と。
そしてもし可能なら、スーパーのレジ係とかビルの警備員とか2度と会わないような人に対して自分がどう思うのか意識してください、と言った。
それから
数ヶ月くらいしたかと思う。
不思議なことに彼女は苦しい状態から解放されてきたという。アタマで考えすぎたりまたセミナーを受けようかと思うことはあるけれど、落ち着いてきたらしい。離婚を考えていた夫からスキンシップを求められたり、自分の思い通りにならない部分は相変わらず叶わないのに、子供との関係も良好になったという。
要はなんでもいい。誰にも気づかれないような、簡単にできる行動が現象を変える。

K.N.ラオの言葉
インド占星術の大家でヨーガ修行者でもある、K.N.ラオの言葉