魂の意志は惑星の影響を超える

2019年09月07日

「コップに半量の水が入っている。まだ半分あると考えるか、半分しか無いと考えるか。その違いは大きい。」

 物事にポジティブもネガティブもない、それを決めるのは本人という事実。

かなり辛いと思われる惑星配置をひょいと乗り超える人がいる。そうかと思えば、幸運な惑星配置が一生保証されていながら、悩みをぐるぐる抱え続ける人もいる。


なんでもいい、愛する行動が現象を変える

この思いが確信レベルに上がったのは、2年半くらい前の鑑定。

その人は家族・健康・社会的地位や経歴のどれについても成功し、お金も潤沢で容姿も申し分ない女性。しかし、どこか彼女は実年齢よりもかなり上に見えた。彼女は一般のカウンセリングやスピリチュアル系のヒーリングなども体験していた。お話をしていても感じが良かった。知的で積極的できちんとした言葉遣い。自己啓発系セミナーなどに数十万円単位でお金を使っていたらしく「本当の自分」が出した答えを行動に移す、という実践を何年もやってきた。しかし未だ望む現実は手に入らないらしい。必死で頑張り続けても、結局は最初と同じ地点に戻ってしまう。カゴの中で車輪を回すネズミのようで苦しくて仕方ない、と彼女は言った。

面談していて、彼女の苦しさが伝わってきてわたしも苦しかった。ここで相談内容は言えないが、彼女の苦悩の中心は愛情だった。

愛という課題、藁をも掴む想いにたいして出来ることは何だろう?上手いアドバイスができるわけがない、と開き直ったわたしは、こんなお願いをした。

" 生きとし生けるものが幸せでありますように " と毎日唱えてください。

わたしのことを信頼しなくてもいいですし、心からそう思う必要もありません。ただ、やってみるだけやってください、と。

そしてもし可能なら、スーパーのレジ係とかビルの警備員とか2度と会わないような人に対して自分がどう思うのか意識してください、と言った。

それから

数ヶ月くらいしたかと思う。

不思議なことに彼女は苦しい状態から解放されてきたという。アタマで考えすぎたりまたセミナーを受けようかと思うことはあるけれど、落ち着いてきたらしい。離婚を考えていた夫からスキンシップを求められたり、自分の思い通りにならない部分は相変わらず叶わないのに、子供との関係も良好になったという。

要はなんでもいい。誰にも気づかれないような、簡単にできる行動が現象を変える。

K.N.ラオの言葉

インド占星術の大家でヨーガ修行者でもある、K.N.ラオの言葉

 占星術家も、占星術の限界について理解する必要があります。スリマッド・バガヴァータムには、このように書かれています。

「もし幸福と不幸の原因が惑星だとするならば、どうやって惑星が永遠の存在である魂に影響を与えることができようか? 惑星は、生と死の支配下にあるこの肉体にしか影響を与えることはできない。惑星が引き起こす苦痛は、肉体にしか降りかからない。魂は惑星の影響を超えている。だとすれば、人は怒る必要はないではないか。」

占星術家が凶星の影響を読み取って、いくら恐ろしい予言と運気の変化を指定しても、真に宗教的な人の幸福には全く影響を与えません。

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